23 死の床で思うことは、誰もが同じ

7つの習慣

TEACHERS×7HABITS

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教師を捨てれば、教師になれる。

スキマ時間で、教師の常識をアンインストールする。

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□はじめに

死の床で自分の人生を振り返ったとき、もっと多くの時間をオフィスで過ごせばよかった、あるいはテレビをもっと見れば良かったと悔やむ人は、果たしてどれくらいいるのだろうか。答えは簡単だ。1人としているわけがない。死の床にあって思うのは、家族や愛する者のことである。人は誰かのために生き、最期はその人のことを思うのだ。

『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』はじめに

□知見

私は「使命」の一部に、「家族や愛する者を想うこと」を加えたい。最も身近な人たちをいつも思うのは、当然だ。私は彼らの存在から成り立っている。「愛する者」とは、私が庇護し、育てる生徒。そして、志をともにする人たち。

でもこれだけでは満足しない。

私は幸運にも人としてこの世に生を受けた。

ならば、より多くの人たちに向けて、良い影響を与えてからこの世を去っていきたいと願うのは当然のことだ。

そのために私は、「使命」を感じながら生きていく。

□学校で

昨日、私は定時に職員室を出た。その時、室内にはまだ10名強の同僚が残って仕事をしていた。
いつものように、彼らは私に「お疲れさまでした」と声をかけてくれた。

「なぜ、定時で帰らないんですか?」

仮にそう聞いたなら、こう返ってくるだろう。

「できれば早く帰りたいに決まっている」と。

私はこう返す。

「あなたが本気でそれを願うなら、どうしたらいいと思いますか?」

「職場に居残ることが、評価される」
「職場に居残ることで、教師としての自負心が満たされる」
「職場に居残ることではじめて、同僚と連帯感が持てる」

そんな考えは、捨ててしまおう。

定時を過ぎたなら、誰もが今すぐ席を立ち、帰途についていい。あるいは自己研鑽に励んでもいい。

私生活が充実しなければ、いい仕事はできないものだ。

あなたが輝かなければ、あなたから教えられる生徒が輝くことはありえない。

まず、教師であるあなたが輝く。いつも自分に言い聞かせてほしい。

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