みなさんこんばんは角松利己です。ハンドルネームの由来は、こちら。
さて、今日は皆さんに質問です。
皆さんは、月にいくらくらい、自由に使えるお金がありますか?
私の場合、結婚前は、ほぼ全額自由。結婚後は、最初「月5万円」、子どもが生まれた後は「月3万円」。こんな経過をたどっています。ま、よくあるパターンですよね。きっと皆さんも、似たり寄ったりの状況なんじゃないでしょうか。
というわけで、今日は「正しいお金の使い方」について話します。
自由裁量は、どんどん減っていく
私は結婚前は、給料のすべてを自由に使っていました。
20代には、親から借りた40万円で中古車を購入し、給料をもらう度に車内オーディオを購入。段階的に車内を「一人カラオケボックス状態」にもっていきました。
最初は、いわゆる「ラジカセ」で、その次にCDチェンジャー、ツイーター、スピーカーチェンジ、MD追加、ウーハー導入と、どんどんカーオーディオのみを豪華にしていったわけです。車はボロボロなのに。
最初にもらった夏のボーナスは、50万円。今でもよく覚えています。理由は、ボーナス全額を生まれて初めての海外旅行に一括投入したからです。同僚職員と10人以上で「中国・シルクロードの旅」でした。その後は、結婚前までに7回の海外旅行です。
次に「資格」関係です。
「資格」と言っても、私の場合は「乗り物系」になってしまうんですが、24歳で中型二輪、25歳で4級小型船舶、続いて大型自動車と、人生で最も乗り物免許取得に打ち込んだ時期でした(笑)。
さて、結婚前はこんなふうに好きなことに好きなだけ給料をつぎ込んでいたわけですが、結婚後は状況が一変します。
まず、給料の全額は、家計に入れられます。ですので、結婚後の私が自由にできるお金は、基本的に「月3万円の小遣い」のみ。その額を上回る買い物をしたいときは、「個人貯金」の一部を流用することになります。
「個人貯金」とは言っても、それなりに大きなお金が必要な買い物をするわけですから、秘密裏に行うことなどできようはずもありません(イチロー風に)。よって、購入前には家族に一言、相談する必要が出てきます。
ただ、この「説明義務」は、お互いの信頼形成のために必ずやった方がいいと思います。自分にとってどうしてそれが必要なのかについて家族にきちんと説明することで、説得力アップといったメリットもありますし。(「拒否される可能性大」の案件を家族に受け入れてもらった時の苦肉の策は、こちら。)
4年間で100万円超
話を戻しますね。「月3万円」で、あなたは何をしますか? という話でした。
私の現在の使い道は、「全額自己投資」です。
そして、「自己投資」の内容は、
・情報商材の購入
・ネット上に仕組みを作ること
の2点がすべてです。
学校教育と自身の教師力に対して限界を感じていた私は、現状を打破するために、自己啓発系の資格を2つ取得しました。48歳の時です。
受講料だけで、しめて60万円。都内での研修を伴ったので、往復の交通費と宿泊費用が、しめて20万円弱。こうやって振り返ってみると、それなりの金額になりますね。
さらに、情報商材の購入には、数十万円ほど使っています。合計すると、この4年間で、100万円超になりますね。
中には「、無駄遣いだったなぁ」と反省する買い物もありましたが、「自己裁量」の範囲でやっているので、納得しています。
ただ、これは「必要経費」です。
確かに「100万円」は、大金です。軽自動車が一台買える金額ですからね。
私が買い物をするときに重視している点は、
「これは将来の私にとって不可欠で、今から準備しておく必要があるだろう」
といった、ほぼ「確信」に近い気持ちが持てるかどうか、です。
「費用対効果」ではありません。「確信」です。
あなたが「確信」すれば、すべてが学びになる
内田樹さんはこのような趣旨のことを言っています。
「学びとは、将来役に立つかどうかわからないことについて、わからないまま、無条件で受け入れる行為」である。
私たちは学ぶ意味を追求し始めると、どうしても功利的に考えてしまいます。つまり、損得勘定を始めるわけです。
「これくらいお金を払っているんだから、それに見合った収穫(金銭換算される場合がほとんど)が得られなければダメ」
多くの人が(私も含めて)、こんな風に感じています。
でも、損得勘定だけを考えることは、弊害が大きいんです。
なぜなら、それを行うことによって得られる「利益」があらかじめ見通せないと、誰も、何も始めなくなってしまうからです。
長い人生ではチャレンジする機会が頻繁に与えられます。そして、チャレンジしなければほとんど何も手に入らないことを、誰もが知っています。
なのに、
「現在の取り組みは、利益が見込めないので、やめます。」
とか、
「未来を豊かにするために始めたいことがあるんだけど、利益が見込めるかどうか確信が持てないので、やらない」
といった理由で、離脱したり、踏み込まなかったりするんです。
でも、なんでもやってみなければわからないものですよね?
私たちは「確信」が欲しいばっかりに、それにチャレンジするための「合理的な理由」を探し続けて、人生を終えます(泣笑)。
だから、「確信」を欲しがるのではなく、自分の心で決めてしまうことが大切になります。
でも、確信するためには、
「人生の有限性に対する自覚」
と
「自分の心に正直になること」
の2つが必要になってくるんです。
あなたは、人生の終わりに向かって走っている。
あなたは、もっと自分に正直になっていい。
この2つを常に感じながら、「確信」が持てる対象に投資する。
これが私の価値観です。
インプットは、もうやめよう
話を戻しますね。
現在の私は、
「情報商材の購入」
「ネット上に仕組みを作ること」
この2点に自己投資していると話しました。
次に、「本を読む目的について」です。
高校の国語教師という身分と、もともと読書は嫌いじゃないこともあって、不定期的に本は買って読んでいました。現在は700冊ほどありますが、繰り返して読むことはほとんどないため、「本棚の肥やし」状態です。(で、そのうちの100冊を、こんな風に「有効活用」しています。)
「本には、いくらお金をかけてもいい」と、思っていた時期がありました。実際、あまり躊躇なく欲しい本は手当たり次第に買っていたんですよね。
でも、ここ数年は「どうしても読みたい」と思った本でなければ、買わないことにしています。部屋のスペースを圧迫しますし、繰り返して読むこともほとんどありませんから。
でも、本を買わなくなった最も大きな理由が別にあるんです。それは、
「もう、インプットはやめよう。」
とはっきりと感じたからなんですよ。
本を読むことは、教師として必要。
本を読まなければ、馬鹿になってしまう。
本を読んでいる自分が好き・・・。
「べき」論や、強迫観念、さらには自己愛を満たすために、本を買い、読み続けていた自分がいました。でも、「本はもういい」と思ったんです。
「アウトプットしたい。」
という強い感情がわき上がったんです。
私には伝えたいことがある。
私には、ずっと前から違和感を抱いていたことがある。
何も意思表明をしないままこの世を去るのは、どうしても納得がいかない。
「だから、アウトプットをしよう!」
こんな風に感じたんですね。だから、本はほとんど買わなくなりました。
教師としての専門領域を磨く。
教養を高める。
こういった目的のための本は、極力読まないようにしています。
私の中にインストールすべきは、
・社会とつながるために
・利益を生み出すために
・より大きな価値を提供するために
必要な情報と、実践です。
現在の私が「月3万円」の自由を何に費やすかと言ったら、迷わず「自己投資」。それも、「セカンドキャリア構築に向けての情報商材購入と、仕組み作りに繋がる投資」に回します。いえ、実際に回しています。
モノより、ココロ
一般論になりますが、通常、家庭を持ったら、個人の金銭的自由は制限されることがほとんどでしょう。私のように、「全額自由裁量」から、「3万円」のような落差を実体験する人も、きっと多いと思います。
若い頃は、投資の対象は、無形・有形に関係なく「自己」に向けられますよね。誰に気兼ねすることなく、お金が使えます。特に物欲が優先するんじゃないでしょうか。私がボロボロの中古車をオーディオ機器で埋め尽くしたように。
でも、これも一般論ですが、加齢とともに物欲は減退します。少なくとも、私はそうでした。たとえば、「希少価値の高いものを所有し、あるいは使う」といったことに、私はほとんど価値を見いだしません。
加えて、現在の日本においては、物質的に不自由することなどありません。何も望まなければ、一生、安全に生きていくことだけはできます。
私は物を所有することよりも、精神的な繋がりを求めるようになりました。ちょっとした心の交流があれば、どんなに仕事が忙しくても、十分満たされます。家族と一緒にいたいと思えるようになったのも、若い頃からは考えられませんでした。
私は昔から1人で行動することが好きで、食事に行くのも「1人で、ゆっくり本を読みながら」というやり方が普通でした。正しくは、それが私にとっては「最も快適な食事の仕方」だったんです。
それが、大変不思議なことなんですが、結婚後、40代の後半くらいからは、1人で食事に出かけることに味気なさを感じるように変わったんです。厳密に言えば、「1人でもいいけれど、家族と一緒に食べた方が、ずっと満たされる」ことに気づいてしまったわけです(驚)。
皆さん、人は変わるんですよ! 「変化は進化」ですよね。
アウトプットするから、誰かの役に立てる
あなたが人とのつながりを重視し始めれば、心の中で、「社会貢献」や「価値提供」の優先順位が、ぐっと上がります。
誰かと一緒にいること自体に価値を見いだすようになれば、「誰かのために役立つ自分でありたい」といった気持ちが強くなってくるんじゃないでしょうか。
だから、「アウトプット」なんですね。
何らかの有益な情報を、あるいは自身の価値観を発信することで、周囲からの自己理解を促すことができる。
そうやって自己を知ってもらい、自己の得意不得意や好き嫌いを理解してもらう。
逆に、こちらも周囲の人たちのことを知り、他者理解が促進される。
さらには同じ志を持つ「誰か」と繋がって、互恵的関係のもとに、新たな価値を生むことができる。
アウトプットすることで、そのような相互理解と人の輪が、どんどん進んでいきます。
さらに、私たちが「100年人生」の時代を生き抜くためには、在職中からセカンドキャリアを視野に入れ、行動する必要が出てきます。
「100年人生」における、退職後の「最後の30年」を想像してみてください。退職金の使い道は? 私は住宅ローンの返済で吹っ飛びます(泣)。では、あなたの使い道は? 生活費に充てますか?
だから、「セカンドキャリア構築に向けての情報商材購入と、仕組み作りに繋がる投資」が必要になるんです。
あなたの血肉になる投資をしよう
さて、今回の記事はいかがでしたか?「自由裁量のお金が、月に3万円あれば」というテーマで話を進めさせていただきましたが、参考になったでしょうか?
あなたが長い人生を見通すなら、いつでも、迷わず「自己投資」です。
それも、
・「教師や学校」から離れた領域に対して(結果的に還元されますが)、
・表面的物質的な面でなく、あなたの血肉になり得る内容で、
・長期的視点に基づいて、
・多くの人に価値提供できる、
そういった方向に、投資しましょう。
私なら、
・情報商材の購入
・インターネット上に仕組みを作ること
この2点です。
あなたは、何に自己投資しますか?
自己投資の対象を考える時は、ぜひ次の2つのことを覚えておいてください。
私たちは人生の終わりに向かって走り続けている。
そして、永遠に手に入らない「確信」を探し続けることに膨大な時間を費やしている。
公立高校の現役教師。教員経験28年(2021年3月末現在)。「教師は、仕事&私生活&リタイア後の人生、すべてにおいて成功すべし!」が信条。教師が成功すれば、学校は変わり、生徒も魅力的な大人に成長します。まず教師であるあなたの成功を最優先課題にしましょう。
☑心理学修士(学校心理学)
☑NPO法人「共育の杜」オンラインサロン『エンパワメント』専任講師
☑一般社団法人7つの習慣アカデミー協会主催「7つの習慣®実践会ファシリテーター養成講座」修了。ファシリテーターを3年務め、セミナーを開催。
☑ハンドルネーム「角松利己」は角松敏生から。
「原則」&「ビジネス思考」で、教師が自由になるための方法をお伝えします。