65 成功する教師は「新しい知識を手に入れるため」に学んだりしない。

ビジネスの知見

皆さんこんばんは角松利己です!

最近、勉強してますか?
勉強の目的はいろいろありますが、すぐに思いつくのは、「新しい知識を手に入れるため」という理由ですよね。

今回の記事では、
勉強には、「新しい知識を手に入れるため」よりも、ずっと大事な目的がありますよ
という話をします。

やりたいことと関係のないことをしよう

佐藤正遠さんという方が、メルマガでこのように書いています。

学んだことによって、同じ風景からどんな異なるモノが見えるようになったのか?
同じ場所から、同じ経路からいかに今までと違う何かに気付く、そういう目を持つことが大事なんです。

一見、自分が極めたいこととは関係が無いように見える領域」の勉強をしたから、新しい目を持つことができて、その目を使って世界を眺めたから、全く見えなかったモノが見えたんです。

そういう目を持つためにどうしたら良いのか?というと、自分自身の中に、柱となるモノを複数持つことなんです。一見関係性が無さそうに見えるモノであっても、その柱が一定の深さと高さを持つモノであれば、両者が相互補完的且つ相互発展的に機能して、新しい見方(目)を生み出してくれるんです。そしてこの柱を複数持つことが、人生に深みと悦びを生み出してくれるのです。

*趣旨を損なわない範囲で、一部の表現を変えています。

何も持たない教師が成功する方法は、ある

さて、あなたにとっての「複数の柱」は何ですか?

教師は、一般的に「複数の柱」を持っていません。もちろん学校教育上、必要な「柱」を持つ人はいるでしょう。特定の領域に特化したスキルの持ち主、たとえば、「サッカー指導なら自信がある」とか、「生徒指導なら苦もなくできる」とか。そして、そういった教育上必要なスキルがあるからこそ、胸を張って教育に邁進できるわけですよね。

ただ、私の視点はちょっと違います。

私自身は、「学習指導に関しても、部活動指導に関しても、分掌業務に関しても、何一つスペシャリティを持たない教師」です。

だから、長年教師を続けながら、ずっと悩んできました。

「教師としての私のスペシャリティとは、いったい何だろうか?」
「私は生徒に対して、学校教育に対して、どんな貢献ができるのか?」

こういったことを、ずっと考え続けてきたんです。

その結果、気づいたことがあります。

何のスペシャリティも持たない教師が仕事で、さらに私生活でも成功し、リタイア後の人生の展望にもつながる具体的な行動として、

「学校外に柱を持つこと」。

これが必要なんだということです。

学校教育になじまない領域に踏みこめ

私は48歳で、その場の状況に左右されにくい、人生を貫く基本的な考え方を知り、時間をかけて同じ志を持つ仲間とともに学び、さらにそういった考え方に関心のある人にも伝えてきました。そして意見交換をしながら、私以外の方々の人生に触れ、「どうしたらうまくいくか」について一緒に考えました。

次に、学校教育には「ビジネス」の視点、つまり「合理的な考えに基づき、最小限の労力で最大限の効果を挙げる」という考え方の必要性を強く感じ、「結果」につなげるための考え方を学び始めました。

そして52歳の現在、リタイア後の人生設計を見詰めながら、自分の使命と人生の終わらせ方を考えています。

普遍的原則
ビジネス思考
キャリア視点

この3つが、私の「柱」になっています。

「普遍的原則」は、忙しい学校教育においては後回しにされやすいもの

「ビジネス思考」は、学校教育の対極にあると考えられているもの

「キャリア視点」は、「教師という職業が自分のキャリアのすべて」と考えている多くの教師にとっては、おそらく考えたこともないもの。

だからこそ、高い価値があります。

相互に影響し合うからこそ、新たな価値を生む。

現在の私は、

仕事上は、業務改善のアイディアを出し続け、
定時に帰宅して家族と時間をともにし、
セカンドキャリア構築に向けて目一杯の時間を使い、
仕事外ではコミュニティを作ってセミナーを開催し、
狭い世界の中では得られないような気づきやスキルを学び、
今という時間を充実させながら、近い将来に向けて準備を進めています。

学校から離れ、外の世界に柱を持つ。

その試みのすべてが、

相互補完的且つ相互発展的に機能して、新しい見方(目)を生み出してくれる。

だから、教師という仕事に対する眼差しはずっと生産的なものになるし、本質を追求せずにいられなくなるわけです。

自分が身を置いた世界が、相互作用の結果、どんどん楽しくなっていく。この感覚は、複数の柱(世界)に身を置いた人間でなければ、味わえません。

世界自体は変わらない。あなたの世界の捉え方が変わる。

勉強の目的は、「新しい知識を吸収するだけ」ではありません。先に引用した佐藤しょ~おんさんは言います。

「新たな目とは、新たな世界を発見することじゃなくて、今まで接していた世界が違って見えることなんです」と。

教師が学校教育とかけ離れた世界に身を置き、そこで「新たな目」を手に入れることで、学校教育を「今までとは全く違った視点で」見詰めることが可能になります。そして、その行為が想像以上の価値を生む。

私が、教師であるあなたにお勧めしたいこと。それは、次の2点です。

学校外のコミュニティに所属しましょう。
校務と関係のない領域(特に、リタイア後のマネタイズにつながる領域)について、早い段階から勉強しましょう。

それがあなたにとっての「柱」になれば、仕事も、私生活も、仮に仕事を辞めるようなことになったとしても、必ずいい方向に働くはずです。

教師は「職人」ではありません。いろんな世界に身を置いた分だけ、多くの価値観に触れることができるもの。そして多くの価値観を知っているからこそ、生徒の数だけある価値観に寄り添うことができます。

「複数の柱」は、あなたの専門性を高め、あなた自身を魅力的な人間にしてくれます。どんどん世界を広げていってください。では、また会いましょう。角松利己でした!

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