TEACHERS×7HABITS
――――――――――――――――――――――――
教師を捨てれば、教師になれる。
スキマ時間で、教師の常識をアンインストールする。
――――――――――――――――――――――――
□劇的な変化を望むのなら
生活の中で比較的小さな変化を起こしたいのであれば、
私たちの態度や行動に対し適切にフォーカスすれば良いだろう。しかし大きな変化、劇的な変化を望むのなら、
土台となるパラダイムを変えなくてはならない。『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』p26
□変化は進化
パラダイム・シフトの重要性について、どれだけの人が自覚的だろうか。私たちは長い人生で、幾度となく方向転換を迫られる。進学、就職、結婚、出産、子どもの自立、昇進、異動、リストラ、さまざまな人たちとの離別など、いわゆるライフイベントと呼ばれるものが、その契機になる。
しかし、多くの人たちが、ライフイベントに直面するや否や、力を失ってしまう。予想もしなかった出来事に対して、ある人は怒り、それまでうまくいっていた人間関係を自ら壊してしまう。またある人は失望し、先の長い人生を無気力なまま過ごしてしまいかねない。あるいは好ましい出来事であっても、浮かれ騒ぐことに終始してしまい、空虚な時間を過ごすこともある。場合によってはその出来事を心から喜んで受け入れることなく、確信が得られないまま再び日常に戻ってしまうだけの人生を送る。
私たちが何らかの問題に直面した時、それは、パラダイム・シフトが求められているときだ。目には見えないが、それははっきりと私たちに問いかけている。
「今までの価値観では解けない問題が出てきたんだ。でも、恐れることはない。ものの見方を、視点を変えるだけで、一見すると問題にしか見えなかったものが、大きな輝きを放つようになる。その問題を放置してはならない。あなたはその問題を超えることで、さらに大きくなれる」。
こんな声が聞こえてくるはずだ。
□学校はパラダイム・シフトの宝庫
あれだけ多くの生徒が通っている学校なんだから、価値観が一致しないのは当然だ。育った環境も家族構成も、千差万別なんだから。
にもかかわらず、まだ学校は変わろうとしない。学校独自のルールを作り、「生徒を立派な人間にして社会に送り出す」という美名のもとに、今日も従わせようとする。
「学校は小さな社会。だから、大きな社会に出るまでの準備をしよう。周囲に合わせて、自分の意思表明は極力抑えて。悪いようにはしない。先生の言うことをよく聞いておくんだ」。
これではパラダイム・シフトどころか、パラダイムの固定化が進むだけだ。生徒は「ほんのちょっとのメリット」を享受する代わりに、「信じられないほど大きなメリット」を手放すよう強いられている。
本来、学校はパラダイム・シフトの宝庫のはずだ。多様な価値観に日々触れるからこそ、昨日とは違う自分が創られる。残念なことに、その機会を奪っているのは学校だ。
制約を可能な限り少なくするとともに、生徒一人一人の自由度を最大限引き上げること。そうすることが、生徒や教師にとってだけでなく、社会にとっても有益であることを私は確信している。そしてこのことを実現するためには、まず教師自身が「本質」に触れ、自らのパラダイムをシフトさせることだ。
公立高校の現役教師。教員経験28年(2021年3月末現在)。「教師は、仕事&私生活&リタイア後の人生、すべてにおいて成功すべし!」が信条。教師が成功すれば、学校は変わり、生徒も魅力的な大人に成長します。まず教師であるあなたの成功を最優先課題にしましょう。
☑心理学修士(学校心理学)
☑NPO法人「共育の杜」オンラインサロン『エンパワメント』専任講師
☑一般社団法人7つの習慣アカデミー協会主催「7つの習慣®実践会ファシリテーター養成講座」修了。ファシリテーターを3年務め、セミナーを開催。
☑ハンドルネーム「角松利己」は角松敏生から。
「原則」&「ビジネス思考」で、教師が自由になるための方法をお伝えします。