74 人口減少と異文化受容と学校教育

仕事で成功する

皆さんこんばんは。角松敏生兄さんのニューアルバム、「earplay~REBIRTH2」の発売がコロナウィルスの影響で延期になり、「音楽までかよ・・・」とぶつけようのないやるせなさを感じている角松利己です。

今は我慢。我慢の時期です。自分のできることをやっていきましょう!

ということで、今回も「学校の価値観を捨てよう!」という話をしますね(笑)。

日本の人口は減少しています

昨今、AI社会の到来に関して、多くの書籍やメディアがニュースを投じています。「近い将来、現在ある仕事のうちの半分近くがなくなる」という研究結果もあり、幼い子供を持つ親御さんの中には、子供が将来どんな職業に就くのか、漠然とした不安を覚えている方も多いのではないでしょうか。

ただ、機械が人間の肩代わりをする範囲や程度がどれくらいかはっきりしなくても、この方向性は変わらないだろうと感じています。

人口減少についてはどうでしょうか。国を維持するのは国民ですから、日本で人口が減少し、それに歯止めがかからないとなれば、日本国の維持は極めて困難になります。そのため、政府は「子供を産む」ことを推奨します。

しかし、家族の在り方や出産に関する価値観が多様さをきわめている昨今、やみくもにハッパをかけるだけでは実現しません。経済的自立が果たせない人たちを少なくとも制度面から支援する体制が整わなければ、子どもを作ろうという気にはならないからです。

外国人との共存にリアリティを感じませんか?

日本の人口減少に対する現実的な打開策としては、「外国人を日本に呼んで、実際に生活してもらうこと」です。単なる労働力として一時的雇用にとどめておけば、彼らはいずれ母国に帰り、家族や親しい人たちと母国の文化に包まれて暮らすでしょう。外国人を長期的な労働力として日本にとどめておきたいのであれば、彼らにとって魅力的な、暮らしやすい環境づくりを本気で考えていかなくてはなりません。

しかし、日本は在留外国人と本気で付き合おうとはしていないようです。たとえば、外国の学校では異国民受け入れにあたり、まず言語の習得を徹底するという話を聞いたことがあります。「言語」は生活の根幹であるだけでなく、「文化」でもあります。

しかし、日本の学校に外国人が入ってきた場合、日本人は彼らに対して「場の雰囲気の読み取り方」を教えます。外国人の子供が失敗しても、「温かい目」で見守るだけで、彼らが日本で生き抜く力をつけてはくれません。

その結果、その外国人の子供たちは日本社会に適応できず、言語による意思疎通という最低限のスキルも身につけさせてもらえず、日本に対する愛着の沸くこともないまま日本を離れるか、ドロップアウトしていくことになります。

日本人は国際社会に出ていくだけでなく、世界から人を呼ばなくてはならない状況に立たされています。そのためには、たとえば英語が話せるようになるだけでなく、積極的に外国人を日本に定住させることが必要になります。

日本人は、瀬戸際に立たされています

これは、日本人にとって大きな試練と言えるでしょう。なぜなら、言葉の壁、生活習慣など文化の壁を乗り越える以上に、「日本人ではない人を全国規模で共同体に受け入れる」という、大きなメンタル上の試みにチャレンジすることになるからです。

しかし、そういったチャレンジをすることなく、日本という国を維持していこうとするのは虫がよすぎる話です。

私たち教師は、AI社会の中で新たな価値を創造する生徒を育成する必要に迫られています。そして同時に、常に隣に自身とは全く違った言語や価値観を持つ人たちの存在を感じながら、彼らとともに生きていくために、意思疎通を徹底的に取り続ける生徒を育成することが求められているのです。

安宅和人氏は、著書の中で、次のように述べています。

少なくとも他人の判断に流されるのを避け、自分の目で見て肌で感じた判断を信じ、逆を張るべきだ。独自性、つまり同列の競争での優秀さではなく質的な違いこそが価値になる時代において、交換可能な部品になると実に厳しい道を歩むことになるからだ。

『シン・ニホン』 News Pics Publishing 2020年

変わるなら、今が最速

学校教育は、どうでしょうか?

他人の判断や大きな流れに従い、「学力」という画一的なモノサシを盲信し、突出を忌避し、代替可能な人材を輩出することに疑問を持たない。

これが、現在の学校の姿ではないでしょうか。

もし、学校が従来通りの価値観を伝えることに終始してしまったら、困るのは未来を担う生徒であり、日本という国です。私たちは、価値観を大きく転換させる時期に来ています。

逆張りを意図的に行い、生徒一人一人が輝きながら100年人生を生ききるための働きかけをしていきませんか? そのためには、まず教師であるあなたが古い価値観を捨ててください。あなた自身が生き生きとして初めて、生徒が輝き出すからです。

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