110 一番大切なことを一番大切な人と

セカンドキャリアを構築する

FPの資格取得にチャレンジした妻

皆さんこんばんは角松利己です。

今回は「お金の話」です。セカンドキャリア構築を目指すなら、避けては通れません。遂に重い腰を上げて、動き出すときがやってきました。

*この記事は、「三拍子そろった日」の別バージョンです。

まず、5月末に妻が3級FP(ファイナンシャル・プランナー)の試験を受けました。そのとき私が思ったことは、FBに掲載しました。

先日、妻が3級FP(ファイナンシャルプランナー)の試験を受けに行きました。
普段なら毎晩、9:30になるとスマホ片手に寝室へ行き、一人でKing&Princeの動画を観ることを日課にしている人です(笑)。

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でも、このひと月は違いました。日中の空き時間や夜は11:00くらいまで、ひとりパソコンの前で学習動画を観ながら、ノートにたくさん書き込みをしていました。私はそんな妻の姿を見たのは初めてだったので、驚いたんです。

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身近な人が、一生懸命に何かに打ち込んでいる様子は、ちょっと大げさに言えば、人の心を捉えて放しません。妻に限らず、生徒はもちろん、どんな人でも、大きなインパクトを与えてくれます。

そんな人たちを、ずっと見ていたい。それが実現することを、夢見ています。

ひと月後、結果が来ました。見事合格! 妻は「誰でも合格できる資格だから」と謙遜していましたが、私はあのときの妻の頑張りを忘れていません。あのときは確かに、合格以上の喜びがありました。

妻が資格取得に挑んだ理由

ところで、妻がFP3級に挑戦した理由は他でもありません。私が「受けてみたら?」と言ったのが発端です。

私は以前から、妻にこう言っていました。「たった一度の人生だから、やりたいことに挑戦してみたら?」「その気があるなら、働きに出てもいいよ。自宅で起業も楽しそうだよ」。

でも、妻は今の生活に十分満足しているようでした。小学生の娘と毎日バトルを繰り広げながら、心ゆくまで家事をして、ちょっと休みたいときは飼い犬を膝に乗っけてking&princeの動画を観る(笑)。そんな生活をずっと送りたがっているようでした。

私はそんな妻の様子が物足りなくて、いろいろとけしかけていたんです。妻の方から「これをやりたい」と言い出すことは結局なかったので、私からFPの資格取得を提案したんですよね。

ただ、私がFP資格を勧めたのには、訳があるんです。

パートナーとお金について話す意味

私が妻にFP資格を勧めた理由。それは「我が家の収支を把握すること」でした。お金に関する知識を学べば、家計についても今まで以上に真剣に考えてくれるような気がしたんです。

セカンドキャリアについて考えるとき、一番大切なことは、我が家の収支を把握することです。

✔ 収入はいくらか。支出はどうか。
✔ 誰名義の通帳がいくつあるのか。
✔ どんな種類の保険に、いくつ入っているのか。月の支払い額は?

今までファイルに突っ込んでおいた保険証券をすべてひっくり返し、契約内容が不明なものについては連絡先に電話をかけ、不透明な点をクリアにしました。エクセルで一覧表を作り、加入状況が一目でわかるような工夫もしました。

勢いに乗った私たちは、簡易版のP/L(損益計算書)とB/S(貸借対照表)も作ってしまいました。これにより、おおざっぱではあるけれど、今までなんとなく見ないふりをしてきた我が家の資産状況にメスを入れることができたんです。

これは、ここ数年ではとても大きな進歩、というかイベントでした。でも、自分の置かれた状況が数字で明確に把握できることって、私にとってはすがすがしさを通り越して、感動モノの出来事だったんです。

それは何より、「一番大切なことを、一番大切な家族と共有できた点」にあります。

実は私は「その日」を決めていました。テスト期間で午後が丸空きになる「その日」に年休を取って帰宅。保険証券の分厚いファイルを引っ張り出してきて、「一緒に整理しよう」と持ちかけ、内容がわかったものからエクセルに入力。契約内容のよくわからない保険があったので、その場ですぐに保険会社に電話。圧倒的な集中力でした。

午後1時に年休を取り、1時半に帰宅。それから午後5時までかけて、妻と2人ですべての資産を大まかに把握した「その日」、私は大きな達成感に包まれました(笑)。

隗より始めよ

お金の話に真剣に取り組むのには、かなりのエネルギーが必要です。でも、私は今回の試みはどうしても成功させたかった。お金の話から逃げていたら、大切な決断はできないし、将来設計も見えてこないからです。

私の「作戦」はこうでした。

まず自分が保管している預金通帳を見せることで誠実に話し合おうとする気持ちを伝える。
次に自分なりに保険証券の山を整理して、わからない点を教えてもらいたいと伝える。
そして、エクセルシートもP/LもB/Sも、すべて自分から記入する。
保険会社への電話も自分がする。

「隗より始めよ」。まず自分から始めて本気度を見せなければ、相手は乗ってはくれません。

不思議なもので、これは後日談になりますが、「その日」に記入できなかった預貯金一覧の「補足」を妻がしてくれました.私が知らなかった妻名義の貯金通帳をずらっと並べてくれて、我が家の資産がすべてオープンになったんです。しかもそれらの金額をP/L、B/Sに追加で書き込みをしたものを見せてくれました。

これには本当に驚きました。妻はしっかりした考えに基づいて、コツコツと貯金を積み上げていたんです。夫婦で我が家のキャッシュ・フローを把握できたことは、ここ数年で最も大きな進歩だったと思います。

現実が見えると、未来が見える

現在の資産状況を把握したことで私が手に入れたものは、未来です。自分の置かれた状況がわかれば、可能性が見えてくる。やれること、やれないことがわかってきます。

今回の試みには、前振りがありました。私は5月に、クレジットカードを2枚、作っていました。続けて6月には投資信託を始めました。そしてセカンドキャリア構築は4年前からスタートしています。

すべてに、理由があります。近い将来、それら個々の取り組みが一本の糸でつながってくる日を迎えられるように、細かなステップを経て、配置されていきます。

これが私にとってのリアルです。情報を集め、自分の頭で考えながら、できることを計画的にやっていく。いつこの世を去ってもいいように、納得ずくの人生を歩んでいく。うまくいかないことも含めて人生です。

忙しい日々を送っているあなたも、きっと現状を把握したいと思っているはずです。なぜなら、そうすることで未来が見えるから。あるいは、未来に向けてすべきことがわかってくるからです。よかったら、大切な人と大切なことについて、ぜひ時間を共有してみてください。

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